イペ ロッショ(Ipe roxo)
学 名 ノウゼンカズラ科タベブィア属アベラネダェ Tabebia Avellanedae Lor. Et Gris
俗 名 地 域
1.イペロッショ(赤紫イペ) ブラジル・サンパウロ周辺
2.イペウーヴァ マッドグロッソ
3.パウダルコ バイーア州ブラジル北部、東北部
4.ラパーチョ アルゼンチン・パラグァイ
5.タイーホ グラニー族グラニー語
6. タヒボ 古代インカ で呼ばれた?
イペは国花
ブラジルでは、イペ(Ipe)と呼ばれる木の種類は多く有り、咲く花の色によって種類が区別されています。IPE AMELEIRA (黄色の花)がブラジルの国花です。
IPE AMELEIRA (黄色の花)
IPE BRANCO (白色の花)
IPE LJLAS (藤色の花)
IPE ROSA (薔薇色の花)
IPE VERMELHA (赤色の花)
IPE ROXO (赤紫色の花)
等があり、いずれの種類にも薬効があることが知られております。数あるIpeの中で通常抜群に薬効のあるIPE ROXO(赤紫色の花)のみを薬用イペとして用い、他の花を咲かす種類は薬用に致しません。
以下本文はイペとは紫イペ(IPE ROXO)を指して説明させて頂きます。
形 態
高さ30mに達する森林中の大木で、幹は径1.5mにもなる物があるが、普通50cm内外で直立し、円筒形にして、樹皮は厚く、縦に特徴のある割れ目があり、暗灰色である。
紫イペの有効成分
各国の研究機関で分析が行われ、有効成分の解明が進められております。解明された成分を列記します。
アルカロイド グリコンド
植物性ステリン フラボノイド多数
サボニン数種 キノン
オルトキノン タンニン
ラパチョール ペキチン物質
テルペン オシロイジン
各種酵素多数 ビタミン類多数
抗生物質(ラバコール、キシロイドン)
ミネラル(窒素、リン、カリウム、カルシュウム、ストロンチュウム(非放射性)、硫黄、マグネシュウム、ホウ素、銅、鉄、マンガン亜鉛、珪素、バリュム、チタン、ナトリュウム総クロム、ニッケル、アルミニューム、パナジュウム、その他 )
以上は解明されている成分であって、研究機関の研究が進み、未解明の成分がこれからも次々に発見されてくることでしょう。
研究に携わった学者が異口同音に驚くことは、一つの植物が、人体に有効な成分をこれ程まで含有する物は、他では見当たらないと述べることです。
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